- 消防士あるある10選【誰も知らない世界】
- 消防士になりたい一途なあなたへ【とても良い仕事です】
- 消防士になろうか悩んでいるあなたへ【悩んでるなら、やめとくべし】
こんにちは、ともです。
- 地方都市で消防士やってました
- 現在はリーマン×ブロガーです
- 2022年、独立が決定しました!!
大学卒業後、小学校からの夢だった消防士の世界へ。
そこで待っていたのは「あ。意外とこんな感じなのね?」という現実。
消防士は、今でもかなり良い仕事だな〜とは思ってます。
そんな僕が、あまり知られていない消防士あるあるを10個抜粋。良いことから悪いことまで、全部まとめました。
地方公務員法に従い、個人情報やその他の機密事項は一切含まれないんでご安心を(笑)
【暴露】消防士あるある10選【誰も知らない世界】
- 意外と身体を動かす機会が少ない
- 火災は「火を消したあと」の方が大変
- 救急は絶望的なブラック労働
- メシを食べるのがスーパー早い
- どこでも寝れる人間が最強
- 災害がないことを誰よりも願っている
- 救助が1番偉いという謎の風習
- 給料と休日がとんでもなく美味しい
- ビックリするぐらいのクズ男がいる
- 女子校くらい陰湿な雰囲気の場合がある
はい。現役消防士の皆さん。
「分かるぅ〜〜〜!!!」という人も多いのではないでしょうか(笑)
どんな仕事にも、光と闇は存在しますよね。
消防士あるある①|意外と身体を動かす機会が少ない
消防士の仕事には、恐ろしいほどの「事務作業」が存在。
出動していない間はデスクワークに追われてる消防士がほとんどでした。
- 現場活動の報告書
- 業務に関する起案書
- 火災予防条例に関わる書類の審査
↑簡単にいうと上記のようなものたちのことで、これがクッソ面倒くさいんすよ(笑)
消防士と言っても実態は地方公務員。全ての仕事は書類に記録することが求められ、ハンコ決裁オンリー。
しまいには手書きで書類作成するアナログ消防士も現れます。
消防士あるある②|火災は「火を消したあと」の方が大変
火災の再発防止のために出火原因を判定し、調査書にまとめること。
消防士にとっては火を消すことではなく、「火災を予防すること」がメインの仕事なんですよね。
- 関係者から調書を取る
- 焼損面積を測る
- 現場の写真を撮る
- 出火場所を特定する
- 出火原因を判定して報告書にまとめる
↑上記のような原因調査業務が発生。これがめちゃくちゃ時間かかります。
地方の消防本部は人が少ないから、鑑識さんみたいな専門員を用意する余裕がないんすよね。
消防士あるある③|救急は絶望的なブラック労働
どの消防署においても、出動するうちの8割以上が救急。
火災のイメージが強いと思うけど、その何倍も救急要請の方が多いんすよね。
- 軽症でも119番通報する人
- 寂しくてつい119しちゃう常連さん
- 救急車をタクシー代わりに通院に使用する高齢者
↑毎年、救急件数が右肩上がりで増えてる状況。
24時間ずーっと救急現場を回り続け、一度も消防署に戻ることなく翌朝になることもありますよ。
日本の救急現場は、体力的にも精神的にもブラックだと思います。
救急車で病院へ行けば早く診察してくれると思ってるかもしれないけど、完全にウソですからね。
消防士あるある④|メシを食べるのがスーパー早い
消防士とプライベートで食事に行けば、分かるはず。
急いでるように見えないけど、早いんすよ(笑)
理由は、周りの人より噛む回数が少ないから。消防士の仕事をしてると、自然とすぐに飲み込む「スピード重視の食事法」が養われていきます。
- 指令がかかれば食事中だろうと関係ない
- 一度消防署を出ると、いつ戻ってこれるか分からない
- 数時間に及ぶ活動後、冷めてカピカピになった食事を見て絶望
↑はい。早く食べるのが当たり前です。もったいないもん(笑)
カップラーメンなんて、口の中が火傷するレベルで吸引しますからね。お湯入れて1分後には「ズボボボボボ!!!!」ですよ。
早く食べるのは体に悪いと言います。もちろん消防士もそれは分かってます。
しかし空腹の状態で火災現場に行く方がよっぽど危険なんで、仕方がないんですよね・・・。
消防士を辞めた今でも、僕の特技はうどんの丸呑みです。
消防士あるある⑤|どこでも寝れる人間が最強
僕は残念ながら睡眠環境に適応できず、身体が壊れ退職しました・・・。
寝れるときに寝ること。これは消防士に必ず求められる「任務」と言えます。
また消防士は、寝る場所がコロコロ変わります。
- 消防署の仮眠室(いつでも出動の可能性あり)
- 災害派遣時にはテント泊
- 消防学校に派遣されれば寮のベッド
↑つまり、時には「雑魚寝」もあるってこと。
他人のいびきも聞こえるし、寝なきゃ体力が持たないっていう危機感もあるし、出動終わりには目が冴えてるし・・・。
スパッと寝れないことで、危険な目にあったことが何度もあります(笑)
寝れずに悶々としてる深夜3時に、火災指令がなったときの絶望感は、初めてFUJIYAMAに乗った時以上でした。
消防士あるある⑥|災害がないことを誰よりも願っている
もちろんあなたも、火災や地震なんて起きない方が良いと思ってますよね。
しかし消防士はその100倍、「どうか、何も起きるな・・・!」と心から願いながら生きてます(笑)
言葉を選ばずにいうと、消防士にとって災害ってのは「邪魔者以外の何者でもない」んすよね。だって出動しようとしなかろうと、もらえる給料はほとんど変わらないから。
- 火災現場では命の危険も
- 大規模災害があれば家族と離れ被災地へ
- 非番日にも呼び出しがかかる場合も
↑もちろんそれが責務とは言え、平和を祈るのも当然ですよね。
「あ〜!火災起きねえかな〜!人命救助してえ〜!」なんて言ってる消防士はいません。
いるとしたらフレッシュな新人さんか、人の心を失ったやばい奴だけです。
消防士あるある⑦|救助が1番偉いという謎の風習
消防士の中でも「花形」と言われ、一般の人からもかっこいいイメージが1番強いのがレスキューでしょう。
鍛え上げられた身体と、キレのある動きに憧れる女性も多いはず(笑)
しかし、偉そうにするのは少し違うかなーと思うんです。
- 救助が、ダントツで出動の機会が少ない
- 訓練・トレーニングしていれば、デスクワークしなくて良いという謎の雰囲気
- なのに救急隊や消火隊のことを「素人」などと下に見る
オレンジの誇りなのか何なのか知らないけど、たまに出てきて偉そうにする人がめちゃくちゃ多い。
そのため世間からは大人気の救助隊が、消防署の中では腫れ物扱いされているケースが結構あります。
消防士あるある⑧|給料と休日がとんでもなく美味しい
公務員だから当たり前かもです。
しかしいま思うと「美味しすぎる」ってのが正直な気持ちでして、だからこそ消防士の離職率が低いんだろうなーと。
- 1ヶ月のうち20日が休み
- 給料は勤続年数と共にどんどん上がっていく
- ボーナスもめちゃくちゃ出る
↑美味しいでしょ?(笑)
もちろんそれ以上に大変な現場があったりもするんで、一概には言えませんが・・・。
平日に彼女とデイズニーランドに行けて、空いてる日を狙って旅行に行けて、しかも会社員と同じように固定給。
サラリーマンやフリーランスからすると、羨ましいなーと思うことも多いのではないでしょうか。
消防士あるある⑨|ビックリするぐらいのクズ男がいる
これは、断言します。世の消防士全員に共感してもらえる自信あり。
正義のヒーローと言われてる消防士ですが、中にはバイキンマンもびっくりのダメ人間がいる。
- パチンコ狂で借金まみれ
- 女性関係で何度もトラブル
- 不倫・浮気が常態化してる既婚消防士
↑はい。100%います。
あなたの街を守ってる消防士は、翌朝から消費者金融に行ってパチンコしてるかもしれません。
あなたの家に駆けつけた救急隊員は、翌日不倫相手の家に鼻息荒く急行してるかもしれません。
もちろん、ごく一部ですけど(笑)
「消防士=みんな良い人」と思ってる人は危険です。同じ人間なんで、いろんな人がいますからね。
消防士あるある⑩|女子校くらい陰湿な雰囲気の場合がある
最後に、少し闇の部分を。
どの会社でも嫌がらせや陰口・いじめの可能性はありますが、それは消防士の世界でも同じです。
- 部下を無視する
- 雑用を全て1人に押し付ける
- ミスると全員の前で罵倒する
- わざと無理のある業務量を与える
- 会話に参加させない
↑例えば上記のとおり、恐ろしく陰気でドス黒い消防士が一定数存在。
若手のうちは毎日イジメ・嫌がらせに耐える地獄のような勤務を送る消防士もたくさんいます。
消防士が悪いってことではなく、消防士だからクリーンってのが間違いってことですね。
消防士になりたい一途なあなたへ【とても良い仕事です】
一途に憧れを持っているなら、ぜひ消防士になることをおすすめします。
- 市民のために働き、感謝してもらえる
- 普通じゃ経験できない経験ができる
- 給料・休日数もあり、自由度が高い
↑上記のように、非常に良い仕事だと思います。
悪い面・デメリットもありますが、それはどの仕事でも同じ。
消防士という仕事の「闇」も受け止めつつ、仕事を頑張っていける人にこそ消防士は向いていると言えます。
消防士を目指すなら「バランス」が大事
バランスとは、例えば下記です。
- 全ての現場で活躍できるよう訓練すること
- 仕事とプライベートを上手く切り分けること
- 体を鍛えてばかりじゃなく、勉強だって必要
- 真面目すぎると病むので、ときには息抜きも
- クソ上司に流されて人道を外れないように
消防士になると、消防署という狭いコミュニティで生きることになる。
そのコミュニティ内には陰湿な上司や、テキトーな上司、うざい上司もいるけど、周りに流されずバランスよく生きていくべし。
偏った考え方・偏った仕事への向き合い方をしていると、いつか必ず後悔する。
これだけは覚えておくと良いと思います。
消防士になるには?【勉強です】
公務員試験の勉強を、ひたすらやるのみ。
体力試験とか面接試験もありますが、一次の筆記試験が1番重要です。
公務員試験は、ある程度の学力がある人間のみを選別するために用意されたもの。
消防士になるためには、筋トレじゃなくて過去問を解くこと。
絶対に根性論・やる気だけで、対策なく試験に臨むことがないようにしてほしいと思います。
消防士になろうか悩んでいるあなたへ【悩んでるなら、やめとくべし】
上記の会話のとおり。
消防士という仕事は、なんとなーく就いたら100%後悔しますよ。
消防士になって後悔する人はかなり多いです
- 人間関係が悪い
- 環境が合わなくて身体を壊す
- 公務員の閉鎖的組織に嫌気が刺す
↑上記のように、「消防士にならなきゃよかった・・・」と後悔する人も非常に多い。
もちろんどの会社にも悩みは存在するけど、消防士の場合は「逃げ道」が少ないんすよ。
僕自身、逃げるように民間企業に来てますが・・・来年やめます(笑)
一度消防士になると、もう一生消防士であり続けることがほぼ確定します。
つまり後悔してたら、一生暗い気持ちのまま過酷な現場に向かい続ける人生になるってこと。
本当に一途に消防士に憧れる人にのみ就職をおすすめするのは、これが理由です。
僕が消防士を辞めた理由
下記の3つ。
- 睡眠障害になって活動に支障が出たから
- 組織環境に心から嫌気が刺したから
- 早く転職しないと、逃げ道がゼロになるという危機感があったから
↑このような状態になる危険性が、少なからずあるってことです。
消防士といえば「身体を動かしながらお金がもらえる仕事」というイメージを持ってるかもです。
しかし良い面もあれば悪い面も、当然あります。
責務を全うするためにも、「真っ直ぐな気持ちで消防士をする」ことが大切。
後悔を引きずりながらテキトーに現場へ行く消防士になるくらいなら、最初から選ぶべきじゃないよってことです。
本記事は以上。
消防士あるあるを語りつつ、これから消防士を目指す方へ少し自分の思いを述べさせていただきました。
それじゃ。